結婚式はベルセバで

今でも心に残る音楽。いつの日か迎えたい結婚式では何を流そうか、その選択のために書いています。

衝撃のスタジアムロック Oasis "Don't Look Back in Anger" (後)

高校生の頃に通ったスタジアムで流れていたこの曲は、私にとって全く新しいものだった。この曲が、私の音楽の原体験と言える。自発的に音楽を聴くことなんて、なかったのだから。

イマジンを思わせる、優雅なピアノの音が聞こえたと思うと、すぐにエレキギターが絡み、ドラムが流れ込む。良い曲は、出だしから素晴らしいものなのだ。ぐいぐいと引き込まれて、気が付けば大合唱。こんなに完璧なメロディがあったんだ、そんな感慨すら覚えるほどの一度聴いたら耳から離れない、合唱ポイント。そこだけではない。その合唱に至るまでの道筋、曲の終わりまでのアウトロを含めて、心が躍り続ける。この曲は、私にとって特別なのだ。

私自身はライブであの合唱に加わる経験は出来なかった。私が初めて生で彼らの演奏を聴いたとき、この曲は「ノエルのアコースティックコーナー」のものとなってしまっていたからだ。もちろん客席は合唱を許されていたし、私も周囲に合わせて声を出した。でも、やっぱりこの曲の凄味はアコースティックで表現される種類のものではない。私にとっては。私にとってのこの曲は、スタジアムのような広い空間に誇らしげに鳴り響く、最高にカッコいいロックンロールの象徴なのだ。

歌詞の内容は感傷的なところもあるし、テンポや音量が下がっても、メロディは美しいままだ。だから、アコースティックでも許されてしまう。ただ、2005年くらいまではフルバンドでやっていたはずなのに、どういった心境の変化があったのだろう。このバンドの何かが失われ初めていたのだろうか。

アコースティックのこの曲にあまり興味がないように、Oasis解散後の彼らの音楽は聴かなくなってしまった。Beady Eyeの解散も、発表から1ヶ月が経った先頃知ったのである。

アコースティックのこの曲に興味がないとは言いつつも、このブログの趣旨である結婚式に向けてなら、ありかもしれない。いや、大いにありだ。なんといっても、特別な一曲なのだ。どんな形をとってもこの曲は美しいし、人々を感動させる。そして、何より私の心を震わせる。